2010年 4月 30日

近年、医療の現場では「患者様」という言葉が多用されるようになった。
本来、ネガティブなイメージを持つ言葉に「様」をつけると皮肉のニュアンスになるため、敬語としては違和感を覚える人も多いという。
例えば、「怪我人様」「不合格者様」といった具合である。
ところが、ほっしゃん。によると「患者様」は全く違和感がないというが…
ほっしゃん。:
医者と患者は平等やったらあかんと思うんですよね。
患者を上にみて、「なんとかあなたさまの病気をわれわれ(が治させていただきます)…」
萩原博子(経済ジャーナリスト):
それって全然逆だと思いますよ。
お医者さんの方が技術があって色んなことをよく知っていて、で、だから私たちはお医者様っていうじゃないですか?
「お医者様」っていうのにあんまり違和感が私はないんですよ。
それはお医者様の方が技術もあり、経験もあり…
ほっしゃん。:
いや!技術と経験がある人は当たり前ですよ!
絶対みんなから尊敬されるんです!
そのすごい人達だからこそ、「患者を治したる」じゃなしに、「治さしていただきます」っていう気持ちを持っといて欲しいなっていう…
(みんなでニホンGO! より)
番組では、インフォームド・コンセントが確立し、患者の立場が向上したこと、医療過誤訴訟による医療への不信、医療費の患者負担の増加、小泉政権下の構造改革によって民営化が推し進められ、医療がサービス業として位置づけられるようになったことなどを時代背景として、患者が「お客様」として扱われるようになり、「患者様」という呼び方が一般化してきたのではないかと推察されている。
また、『厚生労働相の医療サービスの質の向上に関する指針』で患者の姓には原則として様をつけること(例:山田様)という規定が勘違いされたことをきっかけに「患者様」が蔓延したのではないかとも説明されていた。
2005年には『いらっしゃいませ、患者さま。』という邦画も公開されおり、医療を競争原理の働くサービス業として見る見方が広まっているのだろう。
ほっしゃん。の見方は旧態依然のそれではなく、時代を反映した見方といえるかもしれない。

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